【企業見学シャトル便レポ】菌蕈研究所(一般財団法人日本きのこセンター)

令和2年10月29日(木)、菌蕈研究所(一般財団法人 日本きのこセンター)へ企業見学を行いました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇今回、面談いただいた方
・寺島 和寿 様(一般財団法人日本きのこセンター 菌蕈研究所上席主任研究員)
・岡崎 萌生 様(一般財団法人日本きのこセンター 知財活用部門コーディネーター)
・奥田 康仁 様(一般財団法人日本きのこセンター 主任研究員)

 

 

<学生からの感想>

~参加学生:6名(農学部5名、医学部1名)

1.参加して印象に残ったこと、学んだこと

・品種改良以外にも、成分分析や分類、DNA解析なども行っていること。

・同じシイタケでも産出国を判明するために、物性や同位体比を用いた分析を行っている。

・キクラゲの生産で年2tの生産を目指していること。

・実際の培養施設を見学ができて良かった。

・日本で唯一ともいえるきのこの研究所として、多くの研究が行われているのがとても新鮮でした。実際に販売のための栽培の様子も見学することができました。きくらげは乾燥したイメージしかなかったため、生でぶりぶりなキクラゲを見ることができてとても面白かったです。

・きのこの研究が多岐に渡っていることへの興味深さでした。きのこってこんなにたくさんのことに役立てられるんだなと思い印象にのこりました。また、開発された菌興号はもとより、新品種のヤナギマツタケなど、とても魅力的だったので店頭で見かけたら是非買ってみたいと思います。

・全国で240種類以上のシイタケの品種があること。

・菌床の仕込みはほとんどの種で条件が共通していること。

・胞子が生産者の健康や設備に被害を与える可能性があること。

・1つの品種の開発に何十年もの開発をかけているということを学んだ。また正規の生産者によって生産されていないしいたけを判断するための技術など、開発した品種のブランドを守るための技術があることが印象的だった。

・原木しいたけの生産は里山の活性化に繋がりそうだと思った。

・開発した新品種を生産者の方に栽培してもらって、これを育てたいと思ってもらってから品種登録をするということが印象的だった。

・印象に残ったのは、木ときのこには相性があるというお話です。なんとなく、広葉樹がいいんだろうなと思っていたのですが、しいたけにはナラ類、なめこには桜など、結構はっきりした相性があると知り驚きました。木によってどういう違いがあるのか、気になります。また機会があれば学んでみたいです。

・学んだことの1つは、きのこの研究といっても、食だけじゃない、という点です。しいたけに含まれる成分が、医療の現場で使われていて、その成分の研究もここでされていると知りました。きのこのもつ可能性の広さを学びました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.企業の良かった点、気になった点

・民間である上では収益化などが重要であると思うが、研究の基礎となる分類の分野を置いている点はしっかりと研究の重要性を考えられている。

・研究施設として、実際の研究室が窓からのぞけたり、栽培の様子を見せていただけたりと、とても興味深かったです。それぞれの研究をもっとじっくり聞いてみたいと思いました。また、きのこについて紹介している様々なパネルがとても分かりやすかったです。

・きのこの医療への応用や、きのこ販売における品質判別の研究とかいろいろな面で研究

されていて凄いと思った。また、胞子をあまり作らないきのこが発見されたことは、きのこ栽培において重要な功績だと思った。

・きのこの研究だけでなく地域の生産者や企業と広く繋がりをもちながらやってこられたという点が良かった。

・地域の方々が持ってこられたきのこを判別・判定することなどもされていると聞いて、地域と関わりを持ちながら運営されている点が良いと思った。

・お話を聞く中で、本当に職員の方は、きのこが好きなのだろうな、と感じました。好きなことに取り組むと、嬉しいし前向きになりますが、この日話を伺った方みなさんから、そのような雰囲気を感じ、お話を聞いていて楽しかったです。

・実際に、育てているきのこを見せてくださいました。やはり話だけだと、どうしても実感が湧きません。私はこの日、初めて育つ最中のキクラゲを触りました。しっとりしていて、水を垂らすとスっと吸収される様子も見ました。あぁこんな風に育っていて、水を吸収しているのか、と納得して、知識の1つとして、蓄えられたと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.企業への要望や提案

・実際の収穫の様子なども見てみたかったです。

・とても楽しかったです。ありがとうございました。

・有意義な時間をありがとうございました。

・今回、最後の方が少し急ぎぎみだったので、もう30分ほど、時間があると嬉しいなと思いました。

 

 

 

 

 

会社概要

菌蕈研究所(一般財団法人 日本きのこセンター)

〖設 立〗
1947年2月、日本きのこセンター前身の「全国椎茸普及協会」設立
1959年4月、研究部門の「菌蕈研究所」開設

〖職員数〗
21名(パート含む)

〖業 種〗
学術研究開発

〖所 在〗
・日本きのこセンター~鳥取市富安1-84番地
・菌蕈研究所~鳥取市古郡家211番地
・鳥取事務所(菌蕈研究所)と全国で10カ所の技術員駐在所あり

〖概 要〗
日本きのこセンターは、60年以上にわたり、椎茸など菌類の調査研究および生態系維持を重視したきのこ栽培の普及指導、人材育成により中山間地域農林業の振興や学術文化の事業、きのこ産業の発展に寄与することを目的として事業を行っている。今回訪問した菌蕈研究所は、菌類きのこ関係では我が国を代表する学術機関であり、きのこの分類、生態、遺伝、生理の基礎研究から優良品種の開発栽培、経営、流通に関する応用研究にいたるまで幅広く取り組んでおり、鳥取大学(農学部附属菌類きのこ遺伝資源研究センター)との研究協力も行われている。

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