【汽水域アートシェアリング2023】の開催

イベント概要

ウェルビーイングを共創するプレ美術館セラピープログラム「汽水域アートシェアリング2023」を開催します。

鳥取大学地域価値創造研究教育機構の主催にて「ウェルビーイングを共創するプレ美術館セラピープログラムー『汽水域アートシェアリング2023』」を開催します。これはフクシ×アートWEEKs2023連携企画となっています。

主催:鳥取大学地域価値創造研究教育機構
共催:鳥取県教育委員会事務局美術館整備局
協力:あいサポート・アートセンター
運営:鳥取大学アートプロジェクト、野口明生
会場:プログラム1、プログラム3:鳥取県立図書館(鳥取市尚徳町101)
プログラム2:鳥取県立博物館(鳥取市東町2丁目124)

イベントのチラシはこちらからダウンロードいただけます:汽水域1日目 汽水域2日目

◆プログラム1

プログラム名:芸術養生 ― 健やかで幸福な暮しづくり・まちづくり活かす芸術体験のあり方

講師:石田陽介
[鳥取大学 地域価値創造研究教育機構 地域創生教育推進室長 / 准教授
地域学部 附属 芸術文化センター 兼任教員]

講座内容:
芸術体験は、人に何をもたらしうるのでしょうか。」アートセラピスト(芸術療法士)として精神科病院に勤務した講師は、患者が病院の外においてこそ健やかに暮らすことができる人間関係の構築が急務である現状に気づき、芸術をウェルビーイングなまちづくりに活かす「ソーシャル・アートセラピー」の仕組みづくりを探求してきました。芸術のイメージを共有する「アートシェアリング」の機能性を活かした健やかで幸福な暮しづくりとして「芸術養生」を解き明かします。

公開講座 鳥取大学サイエンス・アカデミー連動企画
開催日時:10月28日(土)10:30~12:00
会場:鳥取県立図書館 2階 大研修室  (鳥取市尚徳町101)
対象:一般
受講料:無料
要申込 申込締切: 10月27日正午まで
申込先:
鳥取大学地域価値創造研究教育機構(地域連携推進室)
〒680-8550 鳥取市湖山町南4丁目101
TEL:0857-31-6777  FAX:0857-31-6708
E-mail:koken@ml.adm.tottori-u.ac.jp

申込ページ:https://www.core.tottori-u.ac.jp/2023/09/08/10779/

ライブ中継先:
米子市(定員25名)、倉吉市(定員20名)、琴浦町(定員10名)、大山町(定員3名)、南部町(キナルなんぶ内)(定員10名)の各図書館
※会場・同時中継先:新型コロナウイルス感染防止の観点から、事前申込制とします。
※zoomによる視聴:zoomのURLをお送りいたしますので、必ずメールアドレスを事前に登録してください。当日までにzoomで視聴できる環境をお願いいたします。
講演前日の金曜日午前中までに、zoom視聴のURLが、ご指定のメールアドレスに届いていないようでしたら、17:00までに、下記までお問い合わせください。
※コロナウィルス感染状況および悪天候により、会場での開催ができなくなることもございます。

 

◆プログラム2

プログラム名:視覚を超えたアート共同鑑賞ワークショップ ギャラリーコンパ@鳥取県立博物館2023

ワークショップ内容:
「ギャラリーコンパ」とは、美術館や博物館に視覚障がい者と晴眼者が共に赴き、主に対話を通して視覚芸術とも呼ばれるアート作品を一緒に味わう鑑賞ワークショップです。2005年九州で石田陽介・濱田庄司・松尾さちによって始動し、年3回程のペースで開催を続けています。これまで18年に渡って延べ百人以上の視覚障がいを持つ方々を美術館へと誘い、晴眼者との対話や触感による「視覚を超えたアート共同鑑賞活動」を促し、アートを介した社会包摂(ソーシャルインクルージョン)を支援してきました。目の見える・見えない・見えにくい、という互いの個性を活かしあって行うアート共同鑑賞ワークショップ「ギャラリーコンパ」を開催します。今回は、鳥取県立博物館の美術展覧会(美術をめぐる場をつくるⅤ「赤ちゃんたちのためのアート鑑賞パラダイス」)を共に鑑賞します。視覚を超えたアート共同鑑賞を、ぜひ一緒に体感しませんか?

日時:2023年10月28日(土) 15時~17時
会場:鳥取県立博物館 第3展示室、2階会議室 (鳥取市東町2丁目124)
定員:12名(視覚障がい者3名、晴眼者9名) ※事前予約制 ※中学生以上対象 ※参加費無料
申込先:鳥取大学 地域価値創造研究教育機構 (担当:石田)
TEL:090-5931-7441/E-mail :is@tottori-u.ac.jp
申込先:①名前 ②年齢 ③障がいの有無 ④博物館での駐車場使用の有無 ⑤電話番号およびメールアドレス を記し、メールにて鳥取大学・石田陽介まで。(電話 090-5931-7441 )E-mail: is@tottori-u.ac.jp
応募〆切:10月12日まで(応募者多数の場合は先着順とします)

◆プログラム3

プログラム名:汽水域アートシェアリング2023 アートフォーラム
Art Museum Do It Yourself !  2023 – 私たちの未来をつくる美術館を、いま私たちが描く –

内容:
「未来を”つくる”美術館」と謳われ、2025年春に開館する鳥取県美術館では、「アートを通じた学び」を支援するアート・ラーニング・ラボ(A.L.L.)等の教育普及部門の充実が図られる計画です。
本フォーラムでは、美術館の新たなる世界的潮流を見定めつつ、日本の美術館教育をリードする稲庭彩和子氏と、日本における美術館ツーリズムを長年に亘って席巻し国内外の観客を魅了し続けるベネッセアートサイト直島の藤原綾乃氏を鳥取にお招きし、鳥取県立美術館における館長予定者の尾崎信一郎氏と教育普及専門員の佐藤真菜氏と共に、私たちの「未来を”つくる”美術館」を模索し、新たな美術館のビジョンを共に描きます。

日時:2023年10月29日(日) 14時~17時15分
会場:鳥取県立図書館 2階大研修室(鳥取市尚徳町101)
定員:70名(先着順)  ※事前申込不要 ・参加無料

基調講演 14:00〜15:35

講演1
時間: 14:00 ~ 14:45
「来訪者と住民双方のウェルビーイングを育むベネッセアートサイト直島 」
講師:藤原 綾乃 [公益財団法人 福武財団 経営企画部]

講演2
時間:14:50 ~ 15:35
「学び、健康、ケアの拠点として期待される美術館の世界的潮流 」
講師:稲庭 彩和子  [独立法人 国立美術館 国立アートリサーチセンター 主任研究員]

トークセッション 15:45〜17:15
ゲスト 稲庭 彩和子 [独立法人 国立美術館 国立アートリサーチセンター 主任研究員]
藤原 綾乃  [公益財団法人 福武財団 経営企画部]
尾崎 信一郎 [美術館整備局美術振興監/鳥取県立美術館館長予定者]
佐藤 真菜  [鳥取県立博物館 学芸員/教育普及専門員]
コーディネーター 石田 陽介  [鳥取大学 准教授 / ギャラリーコンパ 主催スタッフ]
司会   竹内 潔   [鳥取大学 准教授 / 鳥取藝住実行委員会代表]

 

出演者プロフィール

◆稲庭彩和子(いなにわ・さわこ)

[独立法人 国立美術館 国立アートリサーチセンター 主任研究員] 

ロンドン大学(UCL) 修士修了。神奈川県立近代美術館、東京都美術 館を経て、2022 年より現職。美術館を拠点とした市民と協働する「とびらプロジェクト」や上野公園の9つの文化施設が連携するラーニングプロジェクト「Museum Start あいうえの」、超高齢社会に対応する「Creative Ageing ずっとび」などを企画。現職では健康とウェルビーイングに関わる企画を推進する。著書として『コンペンちゃんとまなぶ世界の名画』( KADOKAWA2021 )、『 こどもと大人のためのミュージアム思考』(左右社、2022)等。

 

◆藤原綾乃(ふじわら・あやの)

[公益財団法人福武財団 経営企画部]

早稲田大学理工学部建築学科卒。2010年 公益財団法人 福武財団に入職、ベネッセアートサイト直島で展開する美術施設の鑑賞プログラムに対話型鑑賞を導入。2018年よりエデュケーションを担当し、幼児からシニア層までを対象にした学びのコンテンツ開発や、ファシリテーター育成に従事。主に学校向け教育プログラムや組織内外の企業向け研修にて対話型鑑賞を活用し、美術作品の鑑賞を通じて自己や他者に気づく内省体験や社会課題について思考するプログラムを目指し実践中。

 

◆尾崎信一郎(おさき・しんいちろう)

[鳥取県立美術館整備局美術振興監/鳥取県立美術館館長予定者]

大阪大学文学部大学院芸術学研究科博士課程単位取得修了。1987年より兵庫県立近代美術館、1995年より国立国際美術館、1998年より京都国立近代美術館に勤務した後、2006年より鳥取県立博物館に勤務。著書として『絵画論を超えて』(1999年 東信堂)、『戦後日本の抽象美術』(2022年 思文閣出版)ほか。企画した主な展覧会として「重力-戦後美術の座標軸」(1997年 国立国際美術館)、「痕跡-戦後美術における身体と思考」(2004年 京都国立近代美術館)、「日本におけるキュビスム」(2016年 鳥取県立博物館ほか巡回)ほか多数。

 

◆佐藤真菜(さとう・まな)

[鳥取県立博物館 学芸員/教育普及専門員]

大学卒業後、公立中学校に美術科教諭として勤務(-2005)、鳥取大学大学院修士課程修了(2003)、鳥取県教育センターに勤務し研修主事と美術科指導主事を兼務(-2009)。2010年より鳥取県立博物館に勤務し普及的展示と教育普及事業を担当。現在、美術館整備局 美術館整備課 専門員(県立博物館 美術振興課 専門員兼務)。趣味は絵を描くこと。第62回行動展 行動賞・損保ジャパン美術財団奨励賞(2007)、前田寛治大賞展佳作3席(2007)、行動美術協会会員、日本美術家連盟会員。

 

◆石田陽介(いしだ・ようすけ)

[鳥取大学 地域価値創造研究教育機構 地域創生教育推進室長 / 准教授

地域学部附属芸術文化センター 兼任教員/ ギャラリーコンパ主催スタッフ ]

九州大学大学院統合新領域学府ユーザー感性学専攻博士課程修了。精神科総合病院におけるアートセラピスト勤務を経て、くらしの中に芸術養生が息づくウェルビーイング(健康で幸福)な地域社会の仕組みづくり「ソーシャル・アートセラピー」の実践研究活動に取組む。鳥取で現在、美術館セラピープロジェクトを推進中。2005年より、「ギャラリーコンパ」を継続し展開する。著書として『芸術養生-ウェルビーイングなまちづくりに活かすアートシェアリング』(今井出版)ほか。日本芸術療法学会認定 芸術療法士〔アートセラピスト〕。博士(感性学)。

 

◆竹内潔(たけうち・きよし)

[鳥取大学 地域学部 准教授/鳥取藝住実行委員会代表]

2003年茨城県入庁。県内で医療行政と税務に携わった後、東京にある財団法人地域創造へ派遣となり、全国の公立文化施設の支援に関わる。茨城に戻り文化振興担当となるが、約1年後に東日本大震災が発生。これを機に学び直しを決意し、2012年から休職して大学院で文化政策について学ぶ。2017年から現職。現在は「ホスピテイル・プロジェクト」に関わりつつ、鳥取県・鳥取市をはじめとする自治体の文化政策と地方創生戦略との関係、特に文化・芸術そのものの意義や価値とその利活用をめぐる葛藤に関心を持って研究をしている。

 

「鳥取大学 アートプロジェクト」について:

鳥取大学地域価値創造研究教育機構の地域創生教育推進室では、地域社会で活躍できる知識・技術を身につけた人材を養成するため、「地域創生推進プログラム」を開講しており、本演習授業「アートプロジェクト(旧・デザインプロジェクト)」(担当教員:石田陽介)は、その一つに位置します。実現化したい鳥取のビジョンを思い描き、地域に暮らす様々な方々と協働したコミュニティアートの実践活動をもって、社会包摂の推進に挑む本ワークショップ企画「ギャラリーコンパ」は、鳥取大学「アートプロジェクト」受講生によって運営されています。

私たち「アートプロジェクト」は、「アートと医療の汽水域をまちにひらく」ことをミッションに掲げ、WEBサイト「トットリハァート」を立ち上げました。ここへ訪れる人・携わる人のウェルビーイング(健康で幸福)な未来をデザインすることを目指しています。

 

WEBサイト「トットリハァート」 https://tottori-he.art/

イベント詳細情報

開催日 2023年10月28日(土) 〜2023年10月29日(日)
時間
場所 プログラム1・3は鳥取県立図書館、プログラム2は鳥取県立博物館
ご案内
申し込み 必要
受講料 いずれも無料 ◆プログラム1・2は要申込、 プログラム3は申込不要
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