【汽水域アートシェアリング2024】の開催
イベント概要
ウェルビーイングを共創するプレ美術館セラピープログラム「汽水域アートシェアリング2024」を開催します。
鳥取大学地域価値創造研究教育機構の主催にて「ウェルビーイングを共創するプレ美術館セラピープログラム『汽水域アートシェアリング2024』」を開催します。これはフクシ×アートWEEKs2024連携企画となっています。
主催:鳥取大学地域価値創造研究教育機構
共催:公益財団法人鳥取民藝美術館
協力:鳥取民藝協会/あいサポート・アートセンター/たくみ珈琲店
運営:鳥取大学アートプロジェクト 石田陽介/野口明生
イベントのチラシはこちらからダウンロードいただけます:汽水域1日目 汽水域2日目
◆プログラムⅠ
プログラム名:ギャラリーコンパ@鳥取民藝美術館2024
ギャラリーコンパとは:
美術館に視覚障がい者と晴眼者が共に赴き、主に対話と触覚を通して視覚芸術とも呼ばれるアート作品を一緒に味わう鑑賞ワークショップです。2005年九州で石田陽介・濱田庄司・松尾ちさによって始動し、年3、4回程のペースで開催を続けています。これまで20年に渡って80回以上開催し、延べ数百人以上の視覚障がいを持つ方々を美術館へと誘いながら、晴眼者との対話や触感による「視覚を超えたアート共同鑑賞活動」を促し、アートを介した社会包摂(ソーシャル・インクルージョン)を支援してきました。
プログラム内容:
目の見える・見えない・見えにくい、という互いの個性を活かしあって行うアート共同鑑賞ワークショップ「ギャラリーコンパ」を開催します。今回は、鳥取民藝美術館および「民藝のプロデューサー」である吉田璋也が開いた旧吉田医院において共に鑑賞した後、たくみ珈琲店において「用即美」を意識した、暮らしの中に溶け込む民藝の椅子に腰掛けてワイワイガヤガヤと語り合います。視覚を超えたアート共同鑑賞を、ぜひ一緒に体験しませんか?
開催日時:11月16日(土)17:30~19:30(17:15に鳥取民藝美術館前に集合)
会場:鳥取民藝美術館/旧吉田医院/たくみ珈琲店
定員:12名(視覚障がい者3名、晴眼者9名)
ファシリテーター:松尾さち・濱田庄司・石田陽介(ギャラリーコンパ主催スタッフ)
美術館ナビゲーター:木谷清人((公財)鳥取民藝美術館 専務理事)・東方あかね((公財)鳥取民藝美術館 学芸員)
アテンド:鳥取大学アートプロジェクト 大学生メンバー
参加費:無料
事前予約制 申込締切: 10月18日
申込先:
鳥取大学地域価値創造研究教育機構(担当:石田)
E-mail:is@tottori-u.ac.jp
①名前 ②年齢 ③障がいの有無 ④電話番号およびメールアドレス を記入の上、メールにてお申し込みください。
◆プログラムⅡ
プログラム名:民藝運動とウェルビーイングなまちづくり
– 吉田璋也と式場隆三郎、二人の医師が手がけた地域デザインの可能性 –
日時:11月17日(日) 13:30~17:00(開場13:00)
会場:鳥取市役所 本庁舎2階・鳥取市民交流センター 麒麟スクエア多目的室1
※市役所駐車場 利用可
定員:100名(先着順) ※参加費無料・申込不要
パネリスト:
山田真理子(医療法人式場病院)
木谷清人((公財)鳥取市文化財団理事長/(公財)鳥取民藝美術館専務理事)
孫大輔(鳥取大学医学部地域医療学講座准教授/日本プライマリ・ケア連合学会認定家庭医療専門医)
コーディネーター:
石田陽介(鳥取大学地域価値創造研究教育機構准教授/ギャラリーコンパ主催スタッフ)
司会:
竹内潔(鳥取大学地域学部准教授/鳥取藝住実行委員会代表)
第1部 基調講演/13:30〜15:20
開催趣旨 13:30~13:40
アートと医療の汽水域をまちにひらく - 民藝運動における地域デザインの可能性
講師:石田陽介
講演1
時間:13:40~14:10
「吉田璋也の民藝運動とまちづくり」
講師:木谷清人
講演2
時間:14:15~14:45
「式場隆三郎の地域づくりにおける可能性」
講師:山田真理子
講演3
時間:14:50~15:20
「民藝運動と利他 - 地域医療のMINGEIモデルの提案」
講師:孫大輔
第2部 パネルディスカッション/15:30〜17:00
パネリスト:山田真理子・木谷清人・孫大輔
コーディネーター:石田陽介
司会:竹内潔
出演者プロフィール
◆山田真理子(やまだ・まりこ)
[式場隆三郎研究者]
学習院大学大学院人文科学研究科博士前期課程(史学専攻) 修了。日本銀行金融研究所貨幣博物館、市川市文学ミュージア ム、小樽市総合博物館で勤務した後、2019年4月に医療法人式場病院学術研究部/式場隆三郎記念館準備室に入職。式場隆三郎旧蔵資料の整理、保存、調査研究、公開に拘わる業務を担当する。現在は、式場の実践を地域づくりに活かすプログラムを研究中。著書として『式場隆三郎と民藝運動」(式場隆史発行、2022年4月)「式場隆三郎の伝記的研究I -立志篇- 」『最新精神医学」(世論時報社、2024年9月25日)。
◆木谷清人(きたに・きよひと)
[(公財)鳥取市文化財団理事長/(公財)鳥取民藝美術館常務理事]
早稲田大学理工学部建築学科卒業。会社経営の傍ら鳥取県東部地域の近代建築の調査研究に携わり、そこから鳥取で新作民藝運動を起こした吉田璋也の研究を始めることになる。学会・雑誌等で研究発表・報告を重ね、吉田の民藝運動はデザイン運動であり、美による社会改革運動に至る幅広い活動だったことを明らかにしてきた。編・著・執筆に『烏取建築ノート』(1991)、『Shoya YOSHIDA』(英文・2012)、『吉田璋也の世界』(2015)、「民藝運動の建築への視座とその源流」(2016)等、展示に『NEXT80 YEARS-Shoya YOSHDA』(ヘルシンキ・2012)、『濱崎少年の見た「はるかな鳥取」』(鳥取市歴史博物館・2014)、『吉田璋也の民藝-美の王国を夢見て』(烏取民藝美術館・2020)等がある。
◆孫大輔(そん・だいすけ)
[鳥取大学医学部地域医療学講座准教授/日本プライマリ・ケア連合学会認定家庭医療専門医]
総合診療医(家庭医)。これまで一貫して、地域における対話とウェルピーイングをテーマに活動してきた。2020年に東京から鳥取県大山町に移住。現在、地域医療に従事しなが ら、教育・研究活動や地域活動に従事。これまで医療をテーマとした短編映画を3本制作した経験がある。著書に『対話する医療 -人間全体を診 て癒すために』(さくら舎、2018年)、「臨床と宗教 -死に臨む患者へのスピリチュアルケア』(南山堂、2023年)、『ダイアローグ〈対話〉のはじめかた:医療・福祉にかかわる人のための対話哲学レッスン』(医歯薬出版、2024年)など。一般社団法人コミュニティウェルビーイング研究所代表理事。
◆石田陽介(いしだ・ようすけ)
[鳥取大学地域価値創造研究教育機構准教授/ギャラリーコンパ主催スタッフ]
九州大学大学院統合新領域学府ユーザー感性学専攻博士課程修了。精神科総合病院におけるアートセラピスト勤務を経て、くらしの中に芸術養生が息づくウェルビーイング(健康で幸福)な地域社会の仕組みづくり「ソーシャル・アートセラピー」の実践研究活動に取組む。鳥取で現在、美術館セラピープロジェクトを推進中。2005年より、「ギャラリーコンパ」を継続し展開する。著書として『芸術養生-ウェルビーイングなまちづくりに活かすアートシェアリング』(今井出版)ほか。日本芸術療法学会認定芸術療法士〔アートセラピスト〕。博士(感性学)。
◆竹内潔(たけうち・きよし)
[鳥取大学地域学部准教授/鳥取藝住実行委員会代表]
2003年茨城県入庁。県内で医療行政と税務に携わった後、東京にある財団法人地域創造へ派遣となり、全国の公立文化施設の支援に関わる。茨城に戻り文化振興担当となるが、約1年後に東日本大震災が発生。これを機に学び直しを決意し、2012年から休職して大学院で文化政策について学ぶ。2017年から現職。現在は「ホスピテイル・プロジェクト」に関わりつつ、鳥取県・鳥取市をはじめとする自治体の文化政策と地方創生戦略との関係、特に文化・芸術そのものの意義や価値とその利活用をめぐる葛藤に関心を持って研究をしている。
「鳥取大学 アートプロジェクト」について:
鳥取大学地域価値創造研究教育機構の地域創生教育推進室では、地域社会で活躍できる知識・技術を身につけた人材を養成するため、「地域創生推進プログラム」を開講しており、本演習授業「アートプロジェクト」(担当教員:石田陽介)は、その一つに位置します。実現化したい鳥取のビジョンを思い描き、地域に暮らす様々な方々と協働したコミュニティアートの実践活動をもって、社会包摂の推進に挑む本ワークショップ企画「ギャラリーコンパ」は、鳥取大学「アートプロジェクト」受講生によって運営されています。私たち「アートプロジェクト」は、「アートと医療の汽水域をまちにひらく」ことをミッションに掲げ、WEBサイト「トットリハァート」を立ち上げました。ここへ訪れる人・携わる人のウェルビーイング(健康で幸福)な未来をデザインすることを目指しています。
WEBサイト「トットリハァート」 https://tottori-he.art/
イベント詳細情報
開催日 | 2024年11月16日(土) 〜2024年11月17日(日) |
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時間 | |
場所 | プログラムⅠは鳥取民藝美術館/旧吉田医院/たくみ珈琲店、プログラムⅡは鳥取市役所 |
ご案内 | |
申し込み | 必要 |
受講料 | いずれも無料 ◆プログラムⅠは要申込、プログラムⅡは申込不要 |