【企業見学シャトル便レポート】㈱グッドスマイルカンパニー

令和2年12月18日(金)、㈱グッドスマイルカンパニー楽月工場の見学を行いました!

【前編:倉吉市役所見学

 

〇今回、面談いただいた方々

谷本哲也 様(楽月工場工場長)

松田謙治 様(本社製造部楽月工場顧問)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<学生からの感想>

~参加学生:12名(地域学部12名)~

1.参加して印象に残ったこと、学んだこと

・グッドスマイルカンパニーの工場では各工程での作業がとても丁寧であり、普段見ているプライズや、一番くじのフィギュアと比べると違いが一目瞭然であり、会社全体が作品を好きであることが伝わってきた。

・工場の作業は機械化しているイメージがあったが、想像していた以上に手作業が多いことが印象的であった。また、多種多様なフィギュアがあるために、機械に覚えさせるより手作業でやった方が良いという点が興味深かった。

・工場を見学させて頂き、手作業の多さに驚いた。ロボットが何でも加工するイメージを持っていたが、フィギュアのグラデーション塗装の作業等、職人技を見ることができた。部品と部品のつなぎ目を丁寧に消されており、品質へのこだわりを感じた。

・すべての工程を工場内で行っていて、製造、加工におけるこだわりが素晴らしいと感じた。私はフィギュアを製造する工場を初めて見学したが、製造するときに形を崩さないように冷却していたり、加工するときに陰影をつけたり、製造したときに出た線の除去等を手作業で行っていることがすごいと思った。一方で、機械を利用した加工も並行し、新し

い技術も他企業と共同開発して、高品質の製品を製造されており、皆が購入したくなるような魅力的な製品づくりを常に心がけておられると感じた。

・「ひなビタ♪」ファンというリピーターが大きな存在であることが分かった。また、倉吉の一番の観光地である白壁土蔵群、その周辺の円形校舎を活用したフィギュアミュージアム、令和6年に完成予定の県立美術館、これらをうまく活用して、観光客に少しでも長く滞在してもらい、お金を落としてもらうことが重要だと感じた。

・フィギュアをひとつひとつ手作業で塗装したり、組み立てたりしている職人技に感動した。また、工場で働く人たちの多くが、地元の人や倉吉市に興味を持ちIターンでやってきた人達で、一からその技術を身に着けたということを知り、驚いたのが印象に残った。

・工場を見学するまでは、グッドスマイルカンパニーのフィギュアは機械で作業的に作られていると思っていたが、一つ一つ人の手によって念入りに作られていることが印象に残った。また、楽月工場は、ただフィギュアの製造を行う工場としての機能だけでなく、効率的にフィギュアを生産する方法等の研究をしている研究所としての役割を果たしていることも初めて学ぶことが出来た。

・倉吉市役所とグッドスマイルカンパニーの関係性について、同社のフィギュア製造と、倉吉市の強みである「ポップカルチャー」「フィギュアのまち」が上手く組み合わさって相乗効果になっているのだと分かった。倉吉市のふるさと納税に同社の「ねんどろいど」があることに両者の良い関係性が表われていると思った。

・また、製造工程を見学してみて、一つ一つの工程から最高なフィギュアを作ろうという熱意を感じることができた。髪の色をグラデーションに塗っていく作業では、手作業にも関わらず、どれを見ても同じグラデーションが出来上がっており、これぞ職人の技だと思った。

・フィギュアの作り方というものは見たことがなく、私自身アニメやマンガで興味があったため今回の見学では大変有意義な時間を過ごすことができた。

・100人を超える規模のフィギュア製造工場は、日本にはここだけということに大変驚き印象に残った。また今までフィギュア製造は、中国に頼りきっていたが、より製造技術を高めるために、フィギュアの研究ラボという位置づけで工場ができたという背景が印象に残った。

・今後の展望として、世界の工場のマザー工場として生産をコントロールしていきたいとのことであり、こんな志高い企業が倉吉にあることはとても誇らしいことだと思った。

・倉吉市役所と連携したり、円形劇場くらよしフィギュアミュージアムにフィギュアを展示したり、倉吉の観光まちづくりに協力されており、地域に根付いた工場であることが印象に残った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

.企業の良かった点、気になった点

・工場で手作業をしている方々は、一見単純作業のように見えたが、各部品が他と差異なく完璧に作られていることから、従業員の方々の集中度合いがわかり、僕の浮ついた気持ちを引きせめてくれました。

・誘致企業でありながら、倉吉市のまちづくりも積極的にかかわっている点が凄いと感じた。フィギュア文化が広まれば、倉吉市にたくさんの人が訪れるようになり活性化につながる。同社にとっても企業価値の向上や売り上げの増加につながる。そのようなウィンウィンの関係のもとで取り組みが進められていることが良いと感じた。

・グッドスマイルカンパニーがなぜ倉吉市を選んだのか、倉吉市の活性化に向けて倉吉市役所、地元の円形劇場との連携に関するお話を聞くことができた。グッドスマイルカンパニーが、フィギュアを通して倉吉市の観光に人を呼び込み、地域と連携することで、結果として倉吉市の強みを増やし、倉吉市へのIターンやUターンを促進する等、地元の雇用にもつながっていると感じた。

・実際に工場の中を見学して、こんなにも人の手で丁寧に作られているのだと驚いた。そして、ただ、ものをつくるだけではなく、そこで研究開発も行い、さらに良いフィギュアをつくろうとしていることが凄いと思った。グッドスマイルカンパニーができたことで、県外だけでなく海外からも倉吉に来て働く人がいることを知った。グッドスマイルカンパニーで働くことが目的だった人も住んでいくうちに、倉吉の魅力に気づき、そんな人が増えていくと倉吉はもっと元気のあるまちになると思った。

・多くの質問に丁寧に答えて頂き、今後の学習の上で参考になった。気になったこととしては、後で気づいたことだが、事前の質問リストに「地域に根付いていると感じるか」という質問があるが、いつ頃から感じるようになったのか、ひなビタを通して市役所と連携するようになってからか、などの詳しい経緯が気になった。

・工場見学というとガラス越しに製作場所とは違う場所から製作状況を見るようなイメージがあったが、同じ空間で実際に見て、触ることができたことが良かったと思う。生産

ラインから出来立てのモノを持たせて頂いたり、機械の動きを間近で見させて頂いたりとフィギュアの生産の様子をより知ることができた。

・同社と倉吉市との関係については、質問にご回答いただいた松田様のご意見の他に、他

の職員の方にも両者の関係をどのように捉えているかご意見を伺いたいと思った。

・完全受注制ということでよりコストを削減することができる点に興味をもった。

・100人を超える規模のフィギュアの工場は日本でグッドスマイルカンパニーだけである点において斬新さを感じた。また、楽月工場は、フィリピンのマザー工場であり、技術や価値観を彼らと共有している点にも興味がわいた。

・製品の製造工程を直接見ることができ、とても良かった。実際に製造している所を近くで見る機会は滅多にないので、とても貴重な体験ができたと思う。円形劇場に、同社で

製造されたフィギュアが展示してあると聞いたので、ぜひ見に行きたい。

・コロナの影響で完全に自宅での勤務になった場合、どのような体制をとられるのか気になった。

・実際に作業風景を見させて頂き、フィギュアが完成するまでの工程をきめ細やかに分かりやすく教えてくださった点が良かった。

3.企業への要望や提案

・製造、加工の場面をとても分かりやすく説明していただけたのでグッドスマイルカンパニーの仕事内容が分かりました。手作業で行っているところ等、もっと詳しく見ることができたらより手作業の製品づくりに関心を持ちやすくなると思いました。

・倉吉市長のフィギュアを作製してみてはどうでしょうか。

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