企業見学シャトル便(バスツアー)レポート

 ① (有)河島農具製作所  ②三菱マヒンドラ農機(株)

訪問日 2021/11/19

参加者 農学部10名

編  集 地域連携コーディネーター(沖)

<会社概要>

1.(有)河島農具製作所

創 業  1918年7月(資本金 4,754万円)

従業員数 90名

業 種  農業機械製造業

所 在  米子市道笑町2-61

概 要  創業以来、日本の農業を支えて一世紀が経つ老舗の農業機械製造メーカーである。

1980年からは、国土交通省型式認定小型特殊自動車の製造も開始し、農業機械製

品を軸として自社でオリジナル製品を一貫生産している。その技術力から、大手農業

機械メーカーのブランド製品としてOEM供給し、海外向けにも販売を展開している。

 

 

 

 2.三菱マヒンドラ農機(株)

設 立  1945年2月(資本金45億円)

従業員数 280名(グループ会社1,508名)

業 種  農業機械および関連施設の開発・設計、販売

所 在  (本社) 松江市東出雲町揖屋町667-1

(関連会社) リョーノーファクトリー、菱農エンジニアリング、ダイヤコンピュータサービス(いずれも松江市)

三菱農機販売(埼玉県久喜市)はじめ、全国に6支社あり

概 要 島根県松江市に本社を置く、農業機械全般を開発・製造する三菱重工業系列企業であり、販売会社は全国に展開しているが、その

製品は農業協同組合(JA)が直接の販売窓口となっていることが多い。創業は、1914年6月に遡り、農業機械の発明の父として言われた佐藤

忠次郎氏の創設した佐藤造機に端を発し、1980年2月には三菱機器販売会社と対等合併し、社名を三菱農機株式会社へ社名変更。その後、

トラクタ供給でマヒンドラUSAとOEM契約を締結、2015年10月三菱マヒンドラ農機株式会社に社名変更し現在に至っている。農業機械の

生産高ではクボタ・ヤンマーアグリ・井関農機に次いで2021年(令和3年)現在、日本第4位となっている。

 

 

 

《学生からの感想》

  • 見学して印象に残ったこと、学んだこと。

両社共通事項

・どちらも歴史ある企業で、それぞれの会社の社風を肌で感じることが出来た。

・両社ともに、農機の試乗が印象に残った。実家のコンバインの2倍くらいの力強さに驚いた。それぞれの社員の方々が仕事に責任を持って取り組んでおられる姿勢に感動した。

・中小企業は中小企業の良さ、大企業は大企業の良さがあると感じた。

・両社ともに百年近くの歴史があり、その間集約されて来たであろう知見が活かされた仕組みとなっていることを感じた。また、同じ農機具メーカーと言えど、各々の力の入れどころが異なっており、その相違が興味深かった。

・人の役に立つ農業機械がどのようにして生み出されているのか肌で感じることが出来た。

・農業における様々な機械の仕組みだけでなく、実際の組立て行程や溶接の現場を見学出

来、農機の企業についていろんな視点から学ぶことが出来た。

・試乗体験はじめ、いろいろ貴重な体験が出来て良かった。農機メーカーというと、初めどんな感じか分からなかったが、1日を通して理解するとともに、少し興味を持てる見学会だった。

 

有)河島農具製作所

・最初は、小さな町工場という感じだったが、Action100など社員の意見を積極的に拾い向上させていこうとする等、風通しが良く

体制がしっかりしていると感じた(5名)。

・私は、最初、その存在を知らない企業であったが、説明を聞くにつれ、規模も大きく、

国内でも有数の独自性を持ったメーカーであると感じた。社内からの声と社外からの声

を聞きながら自社を発展させていこうという気概を感じた。

・敷地が広いことに感動した。工場内だけでなく、プログラミングして制御する部屋等、見学出来、商品の説明も分かり易かった。

・パイプの加工工程を見て、機械が数秒で金属パイプを曲げていたことが衝撃的だった。

・ハウス内で使用されるトラクタがあることが分かった。

・見慣れない機械がたくさんあって面白かった。キャタピラとタイヤのメリット、デメリ

ットから、使い分けされていることが知れた。

・今まで知らないメーカーだったが、生産している農機の約9割が、三菱やヤンマー等の

大手メーカーへのOEM供給であることを知り、国内の様々な生産現場で活躍している農

機の殆どをこの会社が支えていることを知った。

 

三菱マヒンドラ農機(株)

・事前に情報入手しなかったが、説明資料を見て会社の理念等教えていただき人に優しい

会社だと思った。

・各地で農業機械の試験をするのは、様々な条件で試験すること、1シーズンの中でたくさん試験をするためであると分かった。

・個人的には三菱の5条刈りコンバインに試乗できたのが凄く印象に残っている。

・コンバインのフロント、バックカメラの有無や穂の重さや大きさを自動で判別し、良い米だけを収穫出来る装置に感動した。

以前、運転した別のメーカーのコンバインとは全く異なり、最先端技術であることに感動した。

 

 

2.企業の良かった点、気になった点。

共通事項

・社員の皆さんが明るく、丁寧な説明をしてくれたので、とても良く分かった(2名)。

・機械の仕組みや工夫されていることについて、嚙み砕いて説明いただき良かった。

・実際に農業機械に乗ることが出来、視点の高さや機械の小回りが理解出来、楽しかった。

・十分に満足できる企業見学でした。皆さまに感謝です(2名)。

・実際に農機に試乗し、操作体験が出来たことで、今後扱う際の勉強になり良かった。

・雑談時間の無い見学会だったが、機械の細かい説明を聞くことが出来、逆に良かった。

有)河島農具製作所

・開発分野や製造ライン等、隅々まで紹介していただいたお陰で、農機がどの様に作られていくのか大体のイメージが出来た。

・OEM(委託生産)で他社のものを多く生産するというのは、外部に利益を依存している様に初めは感じたが、経営計画を立て易いという点でメリットがあるのだと分かった。

・ずっと黒字経営を続けられているというのは凄く、大きな強みだと分かった。

 

三菱マヒンドラ農機(株)

・大きな生産ラインがあり、その規模の大きさは圧巻だった。

・大企業ということもあり、人数、工場、敷地面積等、重みを感じた。自社一貫体制は強いと感じた。

・田植え機の小回りが良く、原理としてハンドルを一気に切った時に、片側の後輪への動きをカットし、タイヤの回転を止めることで最小回転半径を最小限のコントロールしていることを聞き、開発の発想力に感心した。

・工場の見学中に被った黒のキャップがカッコ良かった(3名)。

 

 

3.企業への要望や提案

共通事項

・検討中の商品もできれば見てみたかった。

・資格等、働く上で必要なものを知りたいと思った。

等々

以上

Top