鳥大防災Lab.が米子市立福生中学校で「鳥取県版HUG」学習会を行いました

2023年10月30日(月)に鳥大防災Lab.(顧問:工学部社会システム土木系学科 黒岩教授)の活動の一環として、米子市立福生中学校2年生約110名に対して鳥取県版HUGの学習会を行いました。

同校は日野川の近隣に位置しており、大雨等による洪水発生時には2階以上が緊急避難場所に指定されています。そのため生徒一人一人が、災害発生時に自助・共助のための行動を判断する力を養うことを目的とし、総合的な学習の時間の活動として「防災」についての探究学習を進めています。

 今回は鳥大防災Lab.の学生2名・教職員3名がファシリテーターとなって生徒たちの学習をサポートし、避難所に来る避難者をどのように受け入れるのかなど、避難所運営時に起こりうるさまざまな事態や課題について考えます。生徒たちは避難者を体育館や各教室に振り分けたり、食糧品の配給など発生する様々なイベントについて話し合いながら対応していました。

HUGを体験した生徒からは「ペットを連れてきた避難者、体調不良の避難者の対応が難しかった。」「日本語を話すことができない避難者への対応は難しい。」「運営する側の気持ちがわかったので、災害発生時には自分たちでもできることを見つけて動けるように考えたい。」など、ゲームを通じて、普段は気づかない避難所の運営者の視点や責任を理解し、自分たちも積極的に行動できるようになりたいとの気持ちが芽生えたようです。

NHKニュースで本取り組みが紹介されました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/tottori/20231030/4040016406.html

 

HUGとは・・・?

「H:Hinanjo 避難所、U:Unnei 運営、G:Gameゲーム」の頭文字からとったものです。このゲームは、避難所運営を皆で考えるためのひとつのアプローチとして、避難者の年齢や性別、国籍やそれぞれが抱える事情が書かれたカードを、避難所の体育館や教室に見立てた平面図にどれだけ適切に配置できるか、また避難所で起こる様々な出来事にどう対応していくかを模擬体験するゲームです。鳥大防災Lab.では鳥取県との連携の下、令和5年1月に「鳥取県版HUG」を開発し、県内各地で体験会を開催しています。

 

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