シャトル便で「(有)ひよこカンパニー」に行ってきました

訪問日:2024/9/25(水)
参加者:農学部2名、工学部 6 名、地域学部 2 名
編集:地域連携コーディネーター
【見学先企業】
有限会社 ひよこカンパニー (サービス業)
清水克彦先生・学外講師(日本政策金融公庫)に同行し、「ビジネスプラン入門」
の授業の一環で企業見学として訪問してきました。

有限会社 ひよこカンパニー (サービス業)
【創業】 1994 年 4 月
【住所】 鳥取県八頭郡八頭町橋本 877 番地
【代表】 小原 利一郎
【企業紹介】 ~とっとり企業ガイド 2024 より引用~
私たちは日本で一番笑顔の集まる牧場を目指しています。
当社は 1994 年に鶏本来の自然な姿で飼育するため、八頭郡八頭町で創業しま
した。『平飼い』で鶏を飼育し、化学薬品等を一切使わないこだわりの飼料を与
え産卵される「天美卵」は、採卵した当日にお客様のもとへ発送し、濃厚で安心
して生で食べられる卵として、評判を呼んでいます。
また、天美卵を使って添加物不使用でスイーツを製造・直売する施設「ココガ
ーデン」「大江ノ郷ヴィレッジ」には年間を通じて 36 万人以上のお客様にお越
しいただいています。鳥取の食の美味しさや自然の素晴らしさをお客様に伝え
たい。地域に貢献したい。そんな想いで仲間と共に日々頑張っています。

当日のようす

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学生からのレポート(抜粋) 回答:10 名
① 今後どのような取組みが求められるか
② その取組みや戦略が必要な理由 、 期待できる効果は何か
①マーケティングを行う上で重要なことの一つは、顧客の属性ごとに異なるアプローチ
をすることだと思う。
②意見交換の中で小原さんは、鳥取県⺠は新しいことに⾶びつきやすく、1 回目は来ても
らいやすいとおっしゃっていた。そこで 2 回目以降も来てもらえる努⼒が必要だと考え、
思いついた2つの⽅針は、サービスの質を上げることと、周期的に新しいことを取り入れ
ることだと考えます。
①これまで地元の人を大切にされてきたように、まずは地元の人たちのことを考え、一般
公開する前に地元の人たちに訪れてもらうなど、地元の人たちに応援され続けるような
取り組みが必要だと思いました。
②お客様が食べ物を目当てにこの場所に来て、ただ買って食べるのだけでなく、この場所
に来るまでが少し不便だからこそ、ここに来てよかったという感動を感じられるような
空間づくりがこれからも大切なのだと思います。また、食以外で楽しめる場所があること
で、食目当てではなく、その空間を目的としてさらにお客様が訪れ、さらなる来客数の増
加につながると思います。
①今後求められる取組みの一つはデジタル化の促進であると考える。デジタル化の促進
とは SNS を利用した宣伝やインターネットを活用した通販を行うことである。二つ目に
求められる取組みは、食以外に集客できるコンテンツを増やすことだと考える。
②コロナ禍の影響により、オンラインでの情報収集や購買が日常化し、SNS を活用した
企業の情報発信⼒が集客や周知に直結するようになった。インターネット通販がきっか
けで、実際に訪れる人が増えると考えられる。集客コンテンツの拡大としては、自然牧場
として動物とのふれあい施設や体験型サービスは、家族連れや子供をターゲットとした
施策として有効と考える。これにより食事目的の観光客だけでなく、田舎ならではの体験
や学び、それを目的として宿泊施設を利用したいという観光客を増員させる効果が期待
される。
①事業に占める養鶏業の⽐率を下げ、養鶏業だけに頼らない取り組み、戦略が求められる
と考える。私の考える具体的な取り組みは、鶏の卵だけでなく、新たにダチョウの卵やウ
ズラの卵、アヒルの卵など、鶏以外の鳥の卵を生産、加工して販売するというものである。
②ビジネスプラン入門の講義にて、ほとんどの中小企業に当てはまる『成⻑曲線』(図
1)があることを学んだ。この成⻑曲線をひよこカンパニーに当てはめて、年間来場者数
から判断した場合、私はひよこカンパニーが「成熟期」にあたると考えるためです。
ひよこカンパニーが養鶏業だけに頼らない取り組みとして、小原さんのお話からすでに、
チョコレート生産や宿泊業に取り組まれていると学んだ。鶏の卵とは全く異なる事業で
あるため、リスク回避にもつながる良い取り組みであると考える。しかし、0 から 1 に
するのには労⼒や時間がかかり大変である。そのため、養鶏業を経て培ってきたひよこカ
ンパニーの技術や工夫を応用して、他の鳥の卵を生産加工して販売できないだろうか、
「鳥の」卵と⾔えば「ひよこカンパニー」といったように、経営発展を目指せないだろう
かと考えました。更に「陸の卵」にとらわれず、養殖によってサーモンの卵であるいくら
や、たらこ、キャビアなどの「海の卵」の養殖はできないだろうか。もし、実現すれば「卵」
と⾔えば「ひよこカンパニー」と呼ばれるようになると考える。
①今後さらに経営発展していくための⽅法の一つとして、テーマソングの作成が挙げら
れると考えられる。
②一度来られたお客様を二回、三回と来てもらうための戦略としてか思い出すきっかけ
を作る必要があると考えた。そこで音楽の⼒を使うことを提案したい。大江の郷自然牧場
のテーマソングが広く周知されることによって、多くの人がテーマソングを思い出すよ
うになれば、そのテーマソングと同時に、大江の郷自然牧場に行った時の、楽しかった記
憶が思い出されてまた行ってみたいという気持ちを高めることができるのではないかと
考えました。また新規のお客様も、テーマソングをきっかけにどんな場所かを調べるきっ
かけにもなると考えます。
①三つ考えがある。一つ目は、2 回目以降のお客様が友達を連れて来たときに、割り引く
こと。二つ目は、大江ノ郷自然牧場のホームページを多⾔語に対応できるようにすること。
三つ目は、インスタ映えするスイーツを販売すること。
②大江ノ郷は見つけにくいところにあるので、新しいお客様をいきなり増やすよりも、一
度来ていただいたお客様を伝ってきっかけをつくるほうが簡単だと考える。この割引サ
ービスは、牧場を訪れた人が、また来ようと思うきっかけになる。
ホームページの、観光客の増加を図る狙いにおいての役割は、興味をそそることと、好感
度を上げることだと考える。順調に外国人の観光客を増やすためには、外国人に直接、情
報を届けることは必要不可⽋だ。
あらゆる世代の中で、⾝近な情報を発信する能⼒に最も⻑けている世代は、インスタグラ
ムや X などの SNS を駆使する、10 代から 30 代くらいの世代だと⾔っても過⾔では
ない。インスタ映えするスイーツを販売し、SNS で若者に発信させられれば、何もして
いないのに広告を打つのと同じである。
①ひよこカンパニーの売りである新鮮な卵を使用したオムライス等の洋食屋や、卵かけ
ご飯屋を新たに開設する必要があると考えている。また、ひよこカンパニーが現在販売し
ているだし巻き卵をメインとした定食屋を都市に作るのもひよこカンパニーの経営状況
を向上させることに繋がるのではないかと考えている。
②見学させていただいたときに、卵を使ったスイーツは数多くあるのに、卵を使ったご飯
のレパートリーが少ないと感じたからだ。味の良さをダイレクトに感じられる卵かけご
飯やオムライスを販売することで、デザート目的できた人がランチまで食べることがで
き、一人当たりの客単価が増えるのではないかと思ったからだ。
①私は小原代表取締役がしたいことを伸ばしていくのが一番ひよこカンパニーという会
社にとって自然な経営発展なのかなと考えます。そこで考えたのが、当日、小原代表取締
役も何度か話されていた「チョコレート」を天美卵をそうしたように、ブランド化しそれ
を今ある大江ノ郷自然牧場や hanare で提供したり通販で販売するというものです。自
らやりたいと考えて従業員の⽅たちも一緒にやりたいと⾔われているチョコレートはと
ても相性の良いコンテンツであると考えました。
②卵とチョコレートはスイーツの中でもいろいろな意味で大きな役割を持っている2つ
であるため、その2つを大きな魅⼒として前⾯に押し出すことは、今まであまり知らなか
った人たちにも大江ノ郷自然牧場が魅⼒的に映り、結果的に集客につながるという効果
があるのではないかと考えます。
①100 年以上続くために私が提案したいこととしましては、2 つあります。まず 1 つ目
として、google マップの経路に検索が引っかかるようにすることです。2 つ目は社⻑の
ワクワクが尽きない事です。
②私は私の⾝の回りの人が google マップを使用しているところを頻繁に見かけます。
google マップで行き⽅を調べても、そこには⾞や徒歩を使うと何分で到着するかだけで、
バスや電⾞の情報が載っておらず、公式サイトや他のサイトを閲覧して初めて八頭のバ
スがあることを知ったからです。社⻑の原動⼒のワクワクが尽きない事が従業員のワク
ワクが尽きない事に繋がり、⻑く続く秘訣に繋がるのだと考えました。私は人間の原動⼒
は好奇心であると改めて実感させていただきました。
①集落営農と農業経営体として相互に部分的に助け合い、鳥取での地域とのつながりな
どを活かしたイベント(校外学習における見学)を開催したりすること。又鳥取の中だけで
なく国内や国外にも PR 活動、やインターンシップの機会を積極的に設けるといった取
り組みが求められると思います。
②企業が成⻑を続けるためには資金と情報が必要不可⽋です。しかし、1 つの企業だけで
成⻑し続けることは必ずできるとは限らないと思います。そこで資金、情報をより多く得
るために農業経営体を結成することで、部分的に必要なものを補い情報を得られる
効果が期待されます。一人の有名人だけでなく、鳥取に縁やゆかりのある有名人にも PR
してもらうことでさらに鳥取県⺠の人にも多く知ってもらえるメリットもあると考えら
れます。又インターンシップを設けることで若者達がそこで働くことの魅⼒や楽しみな
どを感じて、ここで働きたいという一つのきっかけを作ることができるという効果も同
時に期待できると思います。

以上

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