シャトル便で「(株)明治製作所」に行ってきました
訪問日:2024/9/26(木)
参加者:農学部2名、工学部 6 名、地域学部 2 名
編集:地域連携コーディネーター
【見学先企業】
株式会社 明治製作所 (製造業)
清水克彦先生・学外講師(日本政策金融公庫)に同行し、「ビジネスプラン入門」
の授業の一環で企業見学として訪問してきました。
株式会社 明治製作所 (製造業)
【創業】 1936 年 1 月 1 日
【住所】 鳥取県倉吉市駄経寺町 390 番地
【代表】 齋木 憲久
【企業紹介】 ~とっとり企業ガイド 2024 より引用~
世界を目指す地元トップ企業で活躍しよう!
明治製作所は、鳥取県中央の倉吉市にあり、緑豊かな立地環境に恵まれていま
す。鍛造から機械加工までの一貫生産体制で、各種自動車・ロボット・工作機械
などの熱間精密鍛造部品を生産しています。 金型も設計から製造まで内製して
おり、お客様から納期対応はもちろん技術力も高く評価していただいています。
また、長年培った開発力、解析力、改善力と全社員技能士資格取得による総力で
「特色あるユニークな会社作り」を目指しています。『故障ゼロ、不良ゼロ、災
害ゼロ』を目的とするTPM(Total Productive Maintenance 「全員参加の生産
保全」)活動が定着し、担当する設備は 自ら修理・保全・改善を進めることで効
率的に業務を進める事ができます。
当日のようす
学生からのレポート(抜粋) 回答:10 名
・特に印象的だったのは、機械化が進んだ現代においても、鍛工を⼈の⼿作業で行っている
工程が多くあったことです。技術者が金属の質感や⾳を確かめながら、絶妙なタイミングで
ハンマーなどの機械を巧みに操作し、⼤胆かつ繊細な作業を目の当たりにし、長年培われた
熟練技術の奥深さを感じました。このような技術は、私たちが普段運転する自動車などの安
全性や信頼性を⽀えていることを改めて実感しました。
・私は、⼤学で機械系の勉強をしているので、工場見学では見るものすべてに興味があり、
とても貴重な経験をすることができました。⼤学では、エンジンを分解したり、図面を書い
たりすることもあるのですが、授業のほとんどが座学なので、授業の中で学んできたことが
実際に工場で行われているのを見て、とても感動しました。私は、以前まで、こういった製
造業に対して、堅苦しいイメージを持っていたのですが、社員の皆さん同士のとても仲の良
い様子や、楽しそうな雰囲気を感じたり、建物以外の場所では、ユニークな名前のついてい
る道や池があり、今まで持っていた工場への印象とは違い、とても親しみやすい印象を受け
ました。
・まず、鍛造のプレス機やハンマー機の動作が非常に迫力のあるもので制作現場の力強さを
感じた。特にハンマーを使用する企業が少ない中で、明治製作所がこの技術を強みにしてい
る点は、職⼈技へのこだわりと企業のプライドを感じさせた。こうした技術の保持と活用が、
明治製作所の競争力の一つとなっていると実感した。さらに、自社で金型を一から制作する
体制が整っていることも驚いた。また、工場全体で災害対策に細心の注意を払っている姿勢
から、安全第一を徹底している企業文化が伝わりました。加えて、ヒヤリハットレベルの事
故防止報告会を積極的に取り組みも印象的で、安全意識の高さに感心しました。従業員同士
の関係も良好で、職場の雰囲気が和やかであることが伝わってきた。女性従業員も働きやす
い環境が整っており、ダイバーシティに配慮した取組みも行われていた。
・企業紹介では、明治製作所が自動車や単車のエンジンや⾜回り部品の製造を⼿掛けている
鍛造会社であると知ることができた。特に、街中でよく見かけるダイハツや三菱の自動車の
部品は、それらの企業が直接作っているものばかりではなく、明治製作所が作っているもの
もあると知って勉強になった。私は理系でもないし、ましてや工学部所属でもないため、専
門的な説明に関しては分からない話もあった。ただ、鉄が熱されて暑い中での業務、ハンマ
ーやプレスの機械による危険も伴う業務をしている⼈がいるからこそ、私は自動車や機械
を利用した便利な生活が送れていると気づくことができた。
・工場見学をして、会社経営として⼤切だと考えたことは、社員教育の⼤切さである。明治
製作所さんは、製品の品質を上げるために、国家資格の取得を推奨していました。国家資格
を取ることによって、製品に対してより詳しく勉強をする機会も増えるし、資格を持ってい
ることによって、自分の技術に自信をもって製品を作ることができるようになると考えた。
また、ほかの会社と取引するときも顧客のニーズをより具体的にイメージを共有して、より
いい製品を作ることができているのではないかと思いました。
・他の会社が自動化をとても積極的に行っている中、明治製鉄所の⽅々は、自社で作ってい
る部品にこだわりを持ち、⼿作業での部品の製造を残しながら、自動化も取り入れつつ部品
づくりをされていて、そういう選択肢もあるのだなと感じた。そして、社員の⽅々が僕たち
⼤学生にとても真摯な態度で向き合ってくださり驚いた。自分にはまだ真似できないこと
だなと思う。そのおかげで円滑に会話を行われる距離感が保たれている感じがした。一つひ
とつの質問に長く丁寧に答えてくださり、場が和む感じがした。
・私は企業紹介や工場見学を通して、従業員の皆さんが自分たちの製品に誇りを持ち、一技
術者として仕事に熱心に取り組んでいると思いました。会社もそれを定期的な点検や資格
取得の経済的⽀援を行うことで、従業員の熱意に見合ったサポートをしているなという印
象を受けました。中でも、今年の⾚チン者を含めるけが⼈がゼロだったという話はとても
衝撃でした。私は仕事とは生きていくうえで必要なお金を稼ぐために嫌でもやらなければ
ならないことで、楽しさややりがいはまた別のものだと思っていました。しかし、今日説明
をしてくださった従業員の⽅々が楽しそうに説明してくださったり、車が好きで自分から
進んで勉強したりしている姿を見て、自分の好きなことを仕事にしているからこそ、自分の
仕事に誇りをもつことが出来るのだと感じました。
・一連の説明を受けている中で特に興味が湧いたのが点検についての話です。明治製作所さ
んは点検業務に関して自社の社員で行える点検は自社の社員で完結してしまいそれが行え
るような運動をしていると聞きました。できることは自分たちでしてもちろん⼤きな点検
は機械設備の会社に頼むかもしれませんが、そのほかのことは自分たちで対応するという
考え⽅にはとても驚きました。また、危険に対する事前の対応にもとても感銘を受けました。
事故に対する対応は、立場が上の⼈たちは気にするが、現場で働かれている⼈たちはあまり
気にしないものなのかなと思っていたので、その現場の⽅たちから多くの意見が出てくる
ような環境を作るのは簡単なことではないと思います。現場の⽅たちが自分たちから率先
して意見を出せるように社内の雰囲気を良くする取り組みは覚えておきたいなと思いまし
た。
・社員様同士の会話がとても弾んでおり、お互いに⽀えあっている様子をうかがうことがで
き、とても会社の雰囲気がよいと感じました。女性の雇用についても考えられており、女性
には女性の力だけではないその⼈の能力を求めて雇用するという⾔葉に感動しました。働
き⽅改⾰も進んでいる様子がうかがえました。プレスの工程の職⼈技には感動しました。
ずっと立ちっぱなしでしんどいはずなのに、真剣に作業をなさっているお姿に感動しまし
た。また、プレス作業を交代している姿を拝見したのですが、その時のコミュニケーション
がスムーズに行えていることにも感動しました。また、実際に製造している部分だけでなく、
情報の分野やもちろん職員を纏める分野の⼈たちも活躍なさっているということを聞けて、
自分の強みを生かすことができる会社であると考えられました。
・特に私の中で印象的であったことは、資格の取得をサポートし、機械と⼿動を使い分けて
製品を作っているという事です。私の学部は工学部で将来、就職までに取れる資格を取ろう
と考えています。理由は、資格は仕事において技術を証明するための形のあるものであるか
らです。明治製作所では資格をとることを推奨しており、働きながら資格を取るための勉強
ができ、そのサポートすることに取り組んでいるというお話を伺い、とても資格を取ること
に力を入れて取り組まれているという事が分かりました。また、仕事全てが機械で取って変
わられることはない必ずどこかで⼈の力が必要になるという事を深く感じるとともに、改
めて長年経験を積んで技能士として安心・安全な部品を作られていることに尊敬の念を抱
きました。
以上